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2014年04月08日

漢詩の基礎やってみた(律詩編)

河野天籟(こうのてんらい)作「祝賀の詞」を題材にします。

・四 海 波 平 漲 瑞 煙
・五 風 十 雨 潤 桑 田
・福 如 東 海 杳 無 際
・壽 似 南 山 長 不 騫
・鶴 宿 老 松 千 載 色
・龜 潜 江 漢 萬 尋 淵
・芙 蓉 之 雪 大 贏 水
・磅 礴 神 州 輝 九 天


この漢詩は「七 言 律 詩 」となります。
一首が四句の詩を絶句(ぜっく)と呼びますが
一首が八句の詩を律詩(りっし)と呼びます。

絶句と同じく一句が五文字のものを「五言(ごごん)」七字のものを「七言(しちごん)」と呼びます。

律詩では二句を一つの単位として「(れん)」と呼びます。
一句と二句を首聯(しゅれん )三句と四句を頷聯(がんれん) 五句と六句を頚聯(けいれん) 七句と八句を尾聯(びれん)と呼び、「首・頷・頚・尾」の聯は、絶句の「起・承・転・結」の句に当たります。

律詩の規則に対句(ついく)があり、対句は同じ構成を持った二つの句のことです。
律詩ではこのような対句を中間の頷聯と頚聯の二聯で用いなければなりません。
たとえば
「一」と「三」は数字、「内」と「外」は位置や場所などのように、同じ関係性をもっています。

読み
四海波平 しかいなみたいらかにして 瑞煙 ずいえん  みなぎり
五風十雨 ごふうじゅうう 桑田 そうでんを  うるおす
 ふくは 東海 とうかいの  ごとく  はるかに     かぎり  なく
 じゅは 南山 なんざんに  にて  とこしえに   かけず
 つるは 宿 やどる 老松 ろうしょう 千載 せんざいの   いろ
 かめは  ひそむ 江漢萬尋 こうかんばんじんの  ふち
芙蓉 ふようの  ゆき 大贏 たいえいの  みず 
神州 しんしゅうに 磅礴 ほうはくして 九天 きゅうてんに  かがやく

大意
四方の海は波が穏やかで。太平の兆しを見せ、大空にはめでたい瑞煙がみなぎっている。
天候も順調で、五日に一度の風と十日に一度の雨がほど良く桑田を潤している。
福は、東海のように際限なく広がり、寿は、かの南山が尽きないように永遠に欠けることがない。
鶴は老松に宿り千年の色を示し、亀は長江や漢江の万尋の深い淵に住むとか言われるが、ともに長寿でめでたい生き物である。
このように素晴らしい瑞気がわが日本の内外に満ち溢れ、大空にまで輝き渡っている。

字解
四 海  世の中 ■ 瑞 煙  めでたいもや 「瑞」はめでたい
南 山  「詩経」九如に「南山の寿の如く騫けず崩れず」とあり長寿の意
江 漢  長江と漢江大河の意 ■ 萬 尋  無限に深いさま
芙 蓉  富士山 ■ 神 州 日本の国 ■  幸福 ■ 寿 寿命


※このブログ(ページ)の内容は他人に教えようというものではありません。自分が独学で勉強していることを書き記して(ノート代わり)います。漢詩について詳しい方がおられたら、是非ご教示お願いいたします。

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Posted by 肩書きだけは会長 at 11:55Comments(0)漢詩